修理カルテ

Cartier

● パシャGMT パワーリザーブ

O様からのご依頼品
世界最高峰の宝飾メーカーが手がける腕時計どんなもんでしょか?
早速OHしてみましょう!

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さすが創りがキレイですね。
宝飾メーカーらしい細やかな気遣いが見受けられます。

    

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ブレスレットも艶の有無をしっかりとつけ仕上がりもキレイです。

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さて、時計本体ですが、スケルトンバックにてムーブが見えます。
部品1つ1つに彫刻が施されていて、『いい仕事してます。』

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裏蓋を外すとムーブメントの全貌明らかに。。。
カルティエはムーブは他社の提供で・・・ なんて事も聞いたことがありますが、これは自社製品???

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裏蓋はスクユーバックではないので、若干浸水がみられますね。

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白文字盤盤に青針。
文字盤もベタ塗りではなく規則的な模様がきれいですね。視認性も上がるとか!?

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全分解画像です。
GMT・パワーリザーブ機能が付加されているため、3層構造になっています。

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香箱内も汚れが少々。 油気はありませんね。 洗浄・注油をしっかりとしておきましょう!

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ムーブメントの組上げ画像です。 最終的にはテンプしか見えなくなってしまいます。

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文字盤裏の組上げ画像です。ムーブメント側と文字盤裏側が合体する感じになります。

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文字盤下には日付の見える穴が2つ・・・
どちらでもOK!ということでしょうか?モデルによってどちらを使うか???

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針付けです。
徐々に増えていきますネ。 1つ1つに気を遣います。 針付けは少ないほうが・・・。

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同時にケースの洗浄も行います。 ベゼルが固定されてしまって動かなくなっていました。

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ケース前部もキレイになりました。

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ベゼル部分もサビがありましたが、洗浄・磨きにより除去完了。

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裏蓋を固定してるネジですが、これが曲者。 時々、ネジを緩めようと折ってしまうことが・・・サビついて抜けなくならないように、注油して、締め込んでおきます。

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ケースに収まりました。
かなりキレイになったと思いますが、どうでしょうか?

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裏蓋のネジ穴のサビも落としておきました。
これが頑固になてしまうとネジ折れの原因になってしまうかも・・・

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針の重なりやパワーリザーブ針の調子をみて完成です。

ありがとうございました。