修理カルテ
SEIKO
● キングクォーツ 4823-8010
I県 I様からのご依頼品です。
電池蓋を紛失してしまったとのこと。 時計自体も動かないそうです。
電池蓋がなかなか見付からないとのことでしたが、さてどうでしょうか?
分解掃除と電池蓋探しの開始です。
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到着しました。
梱包もしっかりとされていました。
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キング クォーツ全体画像です。
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お話のとおり電池蓋が無くなって
いました。
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電池蓋の捜索と共に分解掃除をします。
先ずは動作確認をしないと…
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長年のご使用のようですね。
オーバーホールと一緒にキレイにしましょう!
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電池蓋以外の部品に大きな破損などは無さそうです。。。
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分解完了です。
部品はすべて元気そうなので、
動くと思います。
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ムーブメント側から組み立てて行きます。
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さすがKQ(キングクォーツ)
しっかりとした基盤ですね。
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さて文字盤側ですが、針送りに違和感が・・・
筒カナが渋くなっているようです。
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先細(極細)のヤスリで汚れ・錆を落とします。
これで動きがスムーズになります。
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各種歯車をセットします。
歯車は右画像の固定板でとめます。
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日車・曜日車を付けて文字盤側の完成です。
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やっと電池蓋が見付かりました。
やはり生産終了モデルの部品はなかなか無いですね(^^;)
結局、当店所有のものをお譲りすることにしました(^^)
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電池蓋にもパッキンがついています。これにもシリコングリスを塗っておきます。防水・持続効果がアップします。
ここでもデイトジャストがないと比較的楽?ですかね。。。
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電池蓋も見付かり、裏蓋も元通り。
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裏側はこんな感じになっています。
電池押さえのツメが3本ついています。
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裏蓋の位置が分かるように印はついています
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電池を交換する時はこのように、
裏蓋全体を開けて交換すると
紛失や破損が少なくなりますね。
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完成です。
また動くようになりました。
クォーツですので、精度はバッチリです!
ありがとうございました。