修理カルテ

SEIKO

● キングセイコー HI-BEAT5265-7010

F様からのご依頼品です。
定期OHです。
珍しい文字盤『9』の位置に文字書きがあるバージョンですね。

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このタイプのKSは風防から分解していきます。
短期間ですが、裏蓋のないケースを製造してる時期がありました。
防水的にはスクリューバック(ネジ裏蓋式)が良いのでしょうか?

    

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年代を感じますが、この頃のSEIKOは良いっす!
(↑個人的趣味!?)

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5625系のムーブはおてのもの!
初めてOHしたのも5625だったような・・・

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文字盤側とムーブ側で分けてみました。 やはり部品数は多いですね。
2008年1月にOHしてあるように記載がありましたが、 油気が・・・無いような・・・

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文字盤側とムーブ側で分けてみました。やはり部品数は多いですね。

    

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やはり香箱内は油切れをおこしてますね。 ゼンマイ切れの原因になってしまうので、
洗浄・注油をしっかりしておきます。

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各部位の組み上げ画像です。
実はOHを2~3回しているムーブは分解・組み上げもし易いんです。
無駄な力をかけて部品の破損なんて事も少なくなります。

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3針の取り付けです。 どしても中心の歯車は減り易いので、針がガタついてしまう事が多いのですが、F様のKSは大丈夫ですね。 まめにOHして頂いていた成果ですね!

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ローターのベアリングにも注油! 常に動いている部品で、機械式の原動力を生む大切なところです。

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今や入手困難なKSマークの入ったリューズです。コレがあるのとないのでは大きな違いが・・・

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ガラス風防部分にひび割れがありますね。今後大きくならないよう衝撃にはご注意願います。

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ケースに入れて完成です。
風防のヒビが大きくならによう圧縮力も加減して風防リングをはめ込みました。

ありがとうございました。